「たつみたつきち」さんという人
最近、仕事や仕事絡みの用事が詰まってきて・・・
釣りに行けそうもないモードになってきたので、息抜きにエピソードものでもと思い書き綴ってみました。
私が中学生の頃だったでしょうか?
字は忘れてしまいましたが、このかたの名前は今でも記憶に残っています。
国語の教科書に載っていた投網の名手の話でした
ご存じのかたもおられるかもしれませんが・・・私が印象にあるのは次のような場面です。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「
たつみたつきち」さんが投網で鮎を捕ろうとしているところに出くわした作者(主人公?)
たつみさんは、投網に絶対的な自信があったようですね
(自信をもつのは、良いことですよ)
たつみさんが、投網を打つ・・・そして引き上げる・・・しかし、
中に鮎は入っていなかった。
そこで、作者は「
捕れませんでしたか?」みたいなことを聞きます。
たつみさん答えて曰く、
「いや、(鮎は)ここにはいないんだ」と
・・・つまり、たつみさんは、捕れればその川に鮎がいる、捕れなければ鮎はいない、という判断基準をもっていたようです(ある意味凄い)
ネットで調べていたら、ひょっとするとこの話は、井上靖さん「投網」なのではないかというような気がしますが・・・う~ん記憶が。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
(写真は記事とは関係ありません・・・鮎の写真がなかったもので)
そして、現在。
例えば、エギングをやってる私がいたとして・・・
釣り雑誌の記者さんなどが通りがかったとします。
「アオリは釣れましたか?」
「
いや、ここにはいないんだ・・・・・」
これはこれで、別の意味で何となく会話が成り立つような気がしますが
現実的には「
まだ始めたばかりですから~」などといってお茶を濁すほかありません。
そういえば、私の知っている職場のあのお方などは・・・
「
今年は(烏賊は)
渋い・・・」あるいは「後半になって
渋くなった・・・」とよく言われますね。
似たようなシチュエーションに「今日は潮が悪い・・・」などというのも有りますが。
渋い・・・という部分には、満足のいく釣果ではなかったことに対して、自分の腕以外の要因・・・例えば海水温の条件であったり、スレてきたなど烏賊側の都合・・・を多分に意識しているように思われます。
原因に潮の悪さを求めるのも似ているような気がします。
ひょっとすると、「
今年は渋い」と
口に出した瞬間から、エキスパート・・・
つまり、たつみたつきちさん級・・・とも言えます。
私のルアーの腕は、まだ「たつみたつきち」さんには程遠いですが、
そのうちに、
「今年は渋い・・・」
と大きな声で言えるようになれたらな~と思います。
(こんなもんばかり書いていないで、早く仕事しろ~っ!)
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