【追悼】愛の戦士たち

リーダー

2012年04月15日 07:10

数日前のことです。

かの名(声)優・・・

「青野武」さんが75歳で亡くなられました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120410-00000023-flix-movi


最近では、青野さんといえば・・・

テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の〝さくら友蔵〟役が有名だったかもしれませんが、

管理人にとっては、「宇宙戦艦ヤマト」の技師長・真田志郎役の印象が強いです。


かつて、管理人はこのアニメで、ある意味大変お世話になったので、

名優の死を悼んで、少しだけ紹介させていただきます。




管理人が中~高校生だった頃・・・

「さらば宇宙戦艦ヤマト・ドラマ編」の台詞を宙で言えるほど、

自他ともに認める宇宙戦艦ヤマト・フリークでした。



アニメの名場面・名言といえば・・・

今でこそ「機動戦士ガンダム」シリーズばかりが目立つようですが、

ヤマトにもアニメ界に誇れる?一押しの名場面があります。


懐かしさのあまり・・・

記憶だけを頼りに、少しだけ書き出してみました。



・・・以下、「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」より。

(あやふやな記憶なので、細部の間違いはご容赦くださいませ)




場面は、故・土方艦長の命令に従い、白色彗星・都市帝国の機能を止めるため、

古代進、真田志郎、そして空間騎兵隊の斉藤始の三名が進入した帝国内部の機関中枢。

周囲は敵兵による銃撃の嵐・・・



目標とする都市帝国中枢の原子炉は、連絡橋を渡りきった反対側にある。

真田志郎は斉藤始とともに、連絡橋を渡り原子炉を破壊する意思である。



真田「これじゃ、とてもあそこまでは行けない。古代、援護してくれっ!」

古代「わかった」

真田「俺たちが向こうに着いたら、お前は帰れ」

古代「ばかな、俺も一緒に行く・・・」

真田「お前は艦長だ、艦に戻って指揮をとれ」

古代「真田さんっ!」

真田「俺は実の弟のように思ってきた。いいな、立派な艦長になるんだぞ・・・」



敵兵による激しい銃撃の中・・・

斉藤を促し、原子炉前にたどり着いた真田。

援護しつつ、いつまでも立ち去れずにいる古代。



そして、一瞬銃撃音が止んだ静寂の中の名台詞・・・

真田「古代行けっ!、行けー、行かんかーっ!

そして、スキャット~♪

銃撃の中、涙を流しながら銃を撃ちつつ走りさる古代・・・以下、略。



あちこち探していましたら、似たような映像を見つけました。

http://www.youtube.com/watch?v=bSwJ0HB4qig

絵も台詞も微妙に違っていますが、真田さんの声は確かに青野さんのものです。

(詳しくは知りませんが、リニューアル版が登場しているみたいです・・・作風も以前のオフィスアカデミー調から松本先生のものに近づいた気がします)


ちなみに、この映像で真田さんは、古代のことを艦長代理と読んでいますが、

「さらば・・・」では、このときすでに土方前艦長は戦死しており、

古代は艦長に任命されていたはずなので、艦長と言っていたはずです(笑)。



また、中学生当時は理解できませんでしたが・・・

宇宙戦艦ヤマトが描こうとしていたのは、

宇宙愛とともに死の美学だったのではないかと思います。




しかしながら、強大な敵巨大戦艦を前にして、呆然とする古代に対して、

故・沖田艦長が語っていますが・・・

命だけが強大な敵に立ち向かえるための唯一の武器になるのだと。


「死んでしまって何になる。誰もがそう思う、わしもそう思う。」

「だがな古代、お前はまだ生きている、生きているじゃないか・・・」と。





死の美学というようなものは、アニメの世界の話であり、

また、その中でも精一杯生きようとした上での話だと思います。

現実世界には、あまりあって欲しくないと願う管理人でした。




横道に逸れてしまいましたが、名優・青野武さんのご冥福をお祈りいたします。

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