リールの未来と回顧(その3)

リーダー

2019年06月10日 00:05

【新素材がもたらしたもの】

暫く釣りに行けない状況になっているので、中継ぎ的にリールネタの続編を

アップしました。┐(´~`;)┌



さて、栄華を極めた08/09モデルでしたが・・・

次の11/12モデル、あるいは13モデルあたりから、

デザイン感やメーカーのスタンスのようなものが一変したように思います。



(12セフィアC3000HGSDH)


まずは、一部のローター等で使われていたCi4(カーボン素材)がCi4+へと

バージョンアップされ、本格的にボディへ使用されるようになりました。

それに伴い、上位機種で使用されていたMgモデルは廃盤となりました。

これは管理人にとって非常に残念なことでした。( ̄□ ̄;)




その経緯は・・・

1つはMg合金のコス ト問題の解消と、

底辺ユーザー拡大のための廉価モデルへの採用ではないかと思います。


それはそれで、メーカーにとって大事なことだと思います。

しかしながら、その弊害は思わぬところへやってきました。



(13エクスセンスC3000HGM,12コンプレックス2500HGS-F6)


まず、カッコ良さを重視するあまり、シマノコンセプトであるはずの「質実剛健」とは

別の方向へ向かってしまったことです。

具体的にはこの部分です。( ̄п ̄|||)



つまりハンドルの付け根部分・・・

それまでモビルスーツのスカートのようなデザインだったものが、

えらく華奢な細身のものに変わってしまいました。(`ヘ´)



(13ソアレ2000HGS)


メバルやアジングならまだしも・・・

シーバスやチニングにおいて、このスレンダーさに不安を感じたのは、

管理人だけではなかったと思います。(・_・;)



(11ツインパワーの派生機種でEVAノブが採用されたことは良かったと思います)


大阪の釣りイベントで、カウンターで問い合わせた際、

「不評だった,あれは間違いだった」的なコメントをスタッフの方からお聞きしたことを

記憶しています。

(15モデル以降はこのキャシャーンデザインは姿を消しました)




一方、定期の3年サイクルでモデルチェンジされた11ツインパワーは、

基本的にシマノのミドルレンジを牽引した08モデルのデザインを踏襲した形となりました。

この時、兄弟の関係にあると言われながら、ほとんど互換性を持たせなかった

11バイオマスターとのスプール・ハンドルが共用できるようになりました。




(人手に渡ってしまった11バイオマスター4000HG)


つまり・・・

それまで11ツインパワーシリーズの売りであった「リジッド・サポート・ドラグ※」

※スプール軸とドラグ内の2点をスプールを支持する機構です

スプール軸にSA-RBを持たないバイオマスターに片肺でBBを与えるものでした。


その恩恵はその後、夢屋からBB無し替スプールの登場へと発展しました。

しかしながら、皮肉にも11バイオマスターは存続意義を問われたのか、

不人気だったようでして・・・

次の15モデルでは、ストラディック(バイオマスターの欧米販売機種の名前)として

再出発の道を歩むことになったのです。(T_T)




次回15モデルについては、いよいよ3年毎のモデルチェンジから、

4年毎へと変更されつつ、コストを重視してフルモデルチェンジされた・・・

ツインパワー/バイオマスター(ストラディック)へと続きます(笑)




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